そんなこと、と思う発見

メルボルンが二度目のロックダウンに入って一週間。なぜよりによってこの街だけが、と思ったりもしたけれど、最近はそれでもここに来てよかったなぁと思うことが多い。

三ヶ月ぶりに学校に戻り授業を受けている。前にいた子たちがすでに卒業していたり、はたまた母国に帰ってしまっていたりして、生徒の人数はすごく少ない。それでも知った友達、先生、見慣れたキャンパスにほっとして、変わらないみんなの優しさに元気をもらっている。

それぞれに思いもよらなかった状況に対応していて、制限があっても楽しく暮らしている。お互いの国の状況や今後の進路について、わかんないよねぇと言いながら話すのも興味深い。それぞれの政府の反応の違いを知れるのもおもしろかったりする。

もちろん今後への不安もあるし、本来なら自由に移動できたのに実際はできないことへの落胆もあるし、外出できない期間はつらかったりもした。でも通常とは違うこの期間を、日本ではない場所で、知り合って間もない人たちと過ごすことによって、より人とのつながりの大切さに気付けたような気がする。そして知らない土地で長い時間を与えられたからこそ、自分について考え直すこともできたし、自分の生まれ育った国について別の視点から見ることができるようになった気がする。中にいるとわからないことってあるもんなんだねぇ。

 

それと自分にとって新しい発見。それは仕事しながらでも勉強ってしていけるんだなぁってこと。必死で働くことがすべてじゃないんだと思えたこと。毎日少しずつでも学ぶことはできるんだということ。

実は日本の中にいたら気付けなかった。なんかこれに気付いただけでもこっちに来た意味あったかなぁと思った。もっと楽しみながら成長していいんだね。がんばるだけではないんだね。

そんなこと、と感じるかもしれないけど、大きな発見。うれしい。